■紫外線とは？
地球上に到達する太陽光線は、赤外線、可視光線、紫外線の３つに大きく分けられます。
紫外線は、波長が短くエネルギーの高い光線です。
紫外線には、UV-A波、UV-B波、UV-C波の３種類があり、地上に届くのはA波とB波です。
■UVA
最も有害ではない紫外線ですが、幅広い日焼けの原因になります。
波長が長いため表皮だけではなく肌の奥にある真皮まで到達します。
ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチンなどを作り出す繊維芽細胞に損傷を与えます。
雲や窓ガラスも通過してしまいますので室内にいても影響があります。
その結果、シワやたるみなどの肌の老化現象を引き起こす原因になります。
さらにメラニン色素の合成が増加して、シミが目立つ原因を招きます。
シミ、シワ、たるみなどの紫外線によって起こる肌のトラブルは"光老化"と言い肌老化の三大要因です。
■UVB
A波よりも有害性の高い紫外線です。
波長が短いためUVAより強いエネルギーを持っています。
殆どが肌の表面で吸収され真皮までは到達しないのですが、細胞を損傷して火傷のような症状を引き起こします。
また、メラニン色素が沈着して褐色になってしまったり、シミ、そばかすの原因にもなります。
皮膚や目に有害で皮膚ガンの原因にもなります。
■UVC
通常ではオゾン層に守られていて地上には到達しません。
強い殺菌作用はありますが、生体に対して最も高い破壊性があることも知れれています。
◎２種類の日焼け
■サンバーン
紫外線を受けた直後に起こる赤くなる日焼けです。
酷くなるとヒリヒリしたり水ぶくれを起こすこともあります。
■サンタン
赤くなった日焼けが数日後に引いて起きてくる黒くなる日焼けを言います。
◎５〜９月要注意！
真夏の紫外線は強いイメージがありますが、５〜９月にかけては紫外線照射量も多く、特に対策が必要な時期になります。
６月には真夏と同じ対策が必要と考えてください。
※グラフは、おおよそのイメージです。正確なデーターではありません。
◎SPF？ PA？
日焼け止めに表示されている「SPF」「PA」という単語をご存知ですか？
■SPF
B波に対する効果を表した数字で、数字が大きい方が強力です。
SPF1で約20分が目安なので、SPF20ですと約6時間40分の効果が期待できることになります。
■PA
A波に対する効果を＋の数で表しています。
日常生活や、ちょっとしたお出かけやお買い物程度なら「SPF20 PA＋＋」程度のもので充分です。
数値の大きいものばかり使用していると肌に負担をかけます。
また、お出かけ前に一度だけ塗って安心ではなく、汗などで落ちてしまいますので２〜３時間おきに塗り直すと良いです。
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